板東三十三観音 埼玉    平成21年6月3日

「今年中には残りの札所をお参りしたい」と父が言います。わかっちゃいるけど・・・。
ざっと考えると残りは
@埼玉 3ケ寺
A群馬 2ケ寺
B日光 中禅寺
C日輪寺

あと4回で満願できそうです。父の今の状態では一人で連れていくのは無理、妹と日程調整の必要あり。
@とAは現地でレンタカーを借りれば日帰り可能。Bも日帰り可能だけど、いくらなんでもお参りだけで
トンボ帰りではもったいない。ちなみに、日光で有名なお寺は輪王寺で、中禅寺は奥の院だそう。
私は小学校の時、浦和に住んでいたので日光は修学旅行で行った。でもそれから50年近く・・・、どうせ
そこまで行くならゆっくり日光見物をしたい。
Cは最難関。バス停から登山道を2時間上るそう、車でも行けるが運転に自身のある方どうぞ・・・らしい。
私じゃ無理(-_-)。タクシーで行けばよいが、最寄りの日立大子駅がJRと言えどもなかなか不便で静岡を
朝出ても着くのが午後、となると日帰りは無理。

今の父の状態では、ホテルへ泊まるのは心配なので、結局可能なのは@とA。
Aも伊香保温泉の近くなので、行くなら温泉に泊まりたいなあ(^_^;)。
というわけで、@に決定。

偶然ですが、mixiの寺嫁コミュで仲良くなった寺庭さんのうち、一人は群馬の沼田市、もう一人が埼玉の
東松山市、なんと二人とも残りの札所の近くなのです。

近くへ来たら是非寄って下さいと言われてます。

とりあえず近い方からということで、今回は埼玉にしました。
マイミクさんに、「レンタカーを借りるとして、どこで降りたら便利?」と聞いたら、熊谷とのこと。
例によって運転する距離をできるだけ短くと思いましたが、熊谷からは30分ほどだそうですし、
JRの乗り替えも東京で上越新幹線に乗るだけで楽です。
レンタカーの手配をしようと電話したら「この電話で受けることもできるけど、レールアンドレンタカーだと
切符が安くなるよ」と何と親切な言葉、今まで何度もレンタカーを借りてお参りに行きましたが
こんなことを言ってくれたのは初めてでした。早く知ってれば・・・と思いましたが、今まで行ったのは
子どもたちに運転を頼んだりしたために、五月の連休などで、このサービスが受けられない時でした。
ま、いいや、覚えただけもうけもの (^。^)v。

8:12のひかりに乗って出発、熊谷でレンタカーを借り(デミオでした)、先ずは一番遠い慈光寺へ
向かいました。ナビへは電話番号を入力して、いざ出発。ナビを宛てにして、ロードマップを持って
来なかったのですが、最初はなんだか同じ所をぐるぐる回っているような気がしました。
町中は一方通行も多いのでこんな感じになるのでしょうが、運転するこちらもナビの読み取り方に
不慣れなので、曲がるところをまちがえたりして、しばらくの間は不安でした。
それでもしばらく走ってなんとなく、目的地へ向かっているような気がしてきてひと安心。
私はまさに「地図の読めない女」なのですが、妹ももっとひどい(笑)。

9番札所 都幾山慈光寺

熊谷駅からほぼ1時間ほどで着きました。12時5分ほど前です。
「御朱印は、左上、観音堂にお参りしてから、脱帽して本堂の受付に」と
書いてあります。でも「12時〜13時は昼休み」とのこと。
ここで1時間も待つわけにはいかないと、先に本堂にあがらせていただきました。
受付で御朱印をお願いし、般若心経・延命十句観音経・御詠歌・普回向を
お唱えしました。途中、鐘の音が・・・。
12時になったので、和尚様が鐘をついておられます。お経をあげては鐘をついているようで
終わりそうもないので、ご挨拶もせずに朱印帳をいただいてきました。

 

観音堂へ向かいましたが「ここより5分」の道のりが、けっこうきついです。
「ここより3分」とまた書いてありますが、ずいぶん長い2分だったし、階段が急なので、父が大変そう。
これでは3分といってもどれだけかかるやら(;_;)。
半分ほど上ると、下りてきたご夫婦が「こっちの道の方が距離は長いけど楽ですよ」と
教えてくれました。

 

上左の写真は本堂です。
上ってみると、予想外に立派な観音堂(上右)。やっぱり来て良かったです。

 

 

「伝・左甚五郎作、夜荒らしの馬」

帰りに本堂によってご挨拶しようと思っていましたが、観音堂から階段でなく
道を下りたら駐車場へ出てしまいました。これなら、観音堂のすぐ下まで
父を車で連れて来ることが可能でしたが、しょうがないですね。
途中で見えた青石板碑も、帰りに車から降りて見ようと思っていたものの
時間が気になってパス。

ここで思ったより時間がかかったので、食事も車の中でパンとおにぎりを食べながら
次へ向かいました。

10番札所 巌殿山正法寺

ナビに正法寺の電話番号を入れても出てこず、正法寺でもダメ、岩殿観音でもダメ、
はてどうしようかと妹と相談、そうだ、大東文化大学が近そうだから、それを入れよう!!
ロードマップは持ってこないものの、一応事前にパソコンのルート検索で調べて来たので
その地図はプリントアウトして持ってきています。

そろそろ目的地というところで、ふと見ると正法寺の看板が目につきました。
観音堂へは裏からはいることになりますが、ここからが一番近いとのこと、
「このトンネルをくぐるとすぐだよ」と近くにいた人が教えてくれました。
道路から下へ下り、トンネルをくぐりましたが、下りていくというのも変な感じです。

 

観音堂にお参りしてから、朱印をいただきに本堂の方へ向かいますが、
階段を下りなくてはなりません。父は上りは息切れで困りますが、下りは下りで
目が悪いので、階段を踏み外すことが多くて苦労します。
石段に沿って咲いている紫陽花がきれいでした。

 

最後に仁王門をくぐって、駐車場へ戻りました。仁王門の向こうに見える階段を
下りてきたのですが、ここから駐車場へは階段でなく坂道だったので助かりました。

 

11番札所 岩殿山安楽寺

さて、車を発車させ、ものの10分も走ると「目的地近くです」
30分くらいはかかるはずだし、お寺など見当たらない???
「そうだ、ナビに大東文化大学と入れたままで、次の目的地を登録してなかった」(^_^;)

吉見百穴にも寄りたかったのですが、時間が気になり、一路安楽寺へ。
正法寺の山号が巌殿山で、岩殿観音。この安楽寺は岩殿山、吉見観音。
なんだか混線しているみたい。

 

この階段を上ると、また階段。

 

ふぅ、やれやれ。

 

左甚五郎作の「野荒らしの虎」(右写真の欄間)

時間が気になったので、ここもゆっくり見物せず、お経・御詠歌のあとは御朱印をいただき
下山。時間がないと言っても門前の厄除け団子は素通りするわけにはいきません(^_^)。

 

あん・あまから・ゆずみそと全部一通りいただきました。温かいお茶がおいしかったです。

さて、この後はmixiのマイミクさんのお寺に行くことになっていました。
ナビにセットして向かったのですが、見当たりません。
ナビに従うとお寺の下に出てしまうようです。結局、電話で教えていただき、
門の前に立って待っていてくださいました。

実際にお目にかかるのは初めてでしたがそんな気はしません。
おいしいお菓子をたくさんいただき、おしゃべりして楽しい時間を過ごしました。
すっかり長居をしてしまいましたが、幸い熊谷駅でもほとんど待たずに新幹線に乗れ、
東京でもすぐにこだまに乗れたので、立って待っている時間がほとんど無かったのは
父にとって有り難いことでした。

さて、この勢いで群馬県の2ケ寺へ行けるか・・・?
板東33観音のお参りを始めたのは良いけれど、正直なところ満願は難しいと思っていました。
でももう29ケ寺のお参りが済みました。がんばったねえ、お父さん・・・私もがんばったよ(^.^)ノ
運転嫌いの私が、知らない土地をレンタカーで回ったんだもの。
地図の読めない姉妹、ナビのお陰さまさま (^。^)v