高野山・吉野山の旅     平成19年7月3日

残るは、日帰りで「長命寺・観音正寺」「上醍醐寺・三室戸寺」コースと、一泊二日で2〜5番札所です。
今回、私が「長命寺・観音正寺」に行き、次は妹が「上醍醐寺・三室戸寺」、そして8月に一緒に
残りの4カ寺に行こうと、一応の予定を立てました。

さて今回の2カ寺はどちらも交通の便の悪い所です。本来ならバス停から歩いて上るべきだし
父が元気だったらきっとそうしたいと言ったでしょう。しかし、そうも言っていられません。
タクシーを利用することにしました。

長命寺

参道の石段は808段だそうですが、タクシーで上の駐車場まで行きました。
それでもまだ階段があります↓。この見える部分だけではありません(^.^)ノ。

  

あじさいを愛でながらゆっくりと・・・。

  

けばけばしい色の建物がない上に、梅雨時なので、「しっとりしたたたずまい」という言葉が
ぴったり。
お参りの人は数人いただけでした。お経をあげ、御詠歌をお唱えすると、そばにいた女性に
「一緒にお参りさせて貰いました。ありがとうございました」と言われました。嬉しかったです。

観音正寺 

寺へ上る険しい山道は西国札所中最大の難所と言われてきたそうですが、ここもタクシーで
山上駐車場へ。それでも寺までは10分ほど歩いたでしょうか・・・。傾斜の緩い坂道なので歩きにくくは
なかったのですが、「この奥にお寺が?」と思ってしまうような道でした。
西国はこういうお寺がいくつもありましたね。

 

仁王様がお出迎え。しかし、あの山道を上ると、ここにこれだけの平地のあるのが不思議に思われます。

  

秩父三十四観音札所にあった「酒樽大黒」を思い出しました。
本堂は平成5年に焼失しましたが、平成16年に復興、落慶したそうです。

  

本堂横の池ですが、この石積みを見たとき、思わず「何だ、あれは?」と言ってしまいました。
こんな風な石積みは見たことがありません。印象的でした。
山の上のせいか、まだ蓮は蕾も見えませんが、満開になったらまさに極楽にいるような気がする
でしょう。もう二度と来ることは無いと思いますが、来るならば蓮の季節に来たいです。

ここで失敗。長命寺では荷物を全部持って(と言っても日帰りなので大した荷物はありませんが)
行き、背中に汗をかいたので、今回はタクシーに置いていきました。上る道すがら青空が見えたので
傘も置いていってしまったのです。降りてから少しして「まずかったかな?」と思いましたが
戻る気にもならず、そのまま歩き続けました。

5月に行った兵庫県の清水寺でもそうでしたが、山の上なのできっと雲の中なのでしょうね。
行きはなんとか降られなかったものの、御朱印を戴いてさあ戻ろうと思ったら雨の音。
「さっきから降ったり止んだりしてるんですよ、そのうち止むでしょう」とお寺の方がおっしゃったので
しばらく池を眺めていたのですが、あいにく止む気配もないので、とうとう歩き始めました。
私一人なら走って下りるのですが、そうもいかず・・・濡れました(^_^;)。

能登川駅付近では地面も乾いていました。
まだ2時前で、時間的には余裕もあったのですが、父が疲れた様子なので帰途につきました。
タクシー代はかかったけれど「どうやって行こう?」と思っていた難所のお参りを終えて
気が楽になりました。満願まであと少しです\(^o^)/。