比叡山参拝旅行   平成27年11月16〜17日

おかげさまで前回の高野山の評判がよかったので、「では次は比叡山へ」
前回参加者が24名だったので、今回も中型バス利用、20名参加で見積もりをとって
募集をかけました。そしたらなんと28名も申し込みがあり、残念ながらお断りする人が
出てしまいました。実際の参加者は26名です。

郷島を6時半に出発、休憩を取りながら西に向かいました。曇ってはいますが暖かい日で
した。

  

新東名・東名・伊勢湾岸自動車道・東名阪自動車道・新名神高速道路・名神高速道路を
進み、栗東インターまで4kmの表示があり、正面に近江富士が見えます。

昼食は鮎家の郷、店の中に「大津絵」が展示してあります。邦友会で「大津絵幻想」という曲を
やった時のことを思い出しました。

  

途中、雄琴でボランティアガイドさんを乗せ、いよいよ比叡山に着きました。

  

こんな感じであちこちていねいに説明してくれます。

  

一日目は横川と西塔にお参りしました。まずは横川中堂から。

  

  

元三大師は第18代天台座主で、諡号は慈恵大師ですが、元三大師の名の方が有名
だそうです。正月三日に亡くなったことから付けられているのだそうですが。
別 名、角大師・豆大師とも言われ、焼失したままの諸堂を復興させ、また横川を東塔と
西塔に 並ぶ修行の地としました。
源信(後の恵心僧都)、尋禅(後の慈忍和尚)などの四哲をはじめとして弟子の数は三千と
言われ、日本仏教の隆盛にも貢献している。お みくじの元祖ともされている。
四季講堂の名は。春夏秋冬に法華経の講義をしたからだそうです。


   

元三大師堂(四季講堂)

石碑に彫ってある鬼大師の絵はあちこちで見かけるし、元三大師の名も見かけますが
今日のガイドさんの説明でよく理解できました。この四季講堂にも以前父と来た時に
行きましたが、説明を聞いたこの時と以前とではお参りする気持ちが全然違います。

横川参拝を終え、バスに乗って西塔に向かいます。

  
 
穴太積み(あのうづみ)の石垣跡。     釈迦堂にお参りしてから集合写真撮影。
にない堂などを見てから、道を下って浄土院へ。歩いていると修行僧の竹箒の音が響いて
きます。落ち葉の季節は掃除が大変。翌朝、東塔地域へ行ったのですが、どの道もきれいに
掃き清められていて、朝の空気だけでなく、この点でもすがすがしさを感じました。

  

浄土院奥の御廟所でガイドさんのお話を聞いています。ここまで見学に来る人は
ほとんどいませんとのこと。

  

浄土院。
先日NHKで比叡山のことを放送していたのですが、この浄土院での十二年籠山行の
こともやっていました。侍真と言われる職を勤める籠山僧は12年間ここに籠もって
伝教大師に食事を献じるなどの日課の他、坐禅や勉学、境内や道場内の清掃に
明け暮れ、うつろい激しい世間の流れから離れて、一日一日を生きるのだそうです。

  

道を上って駐車場へ。これから延暦寺会館に向かいます。

  

夕食は精進料理、名物の赤いこんにゃくもついています。
紅葉はやや遅いとは言ってもとてもきれいでした。
窓ガラス越しに撮った写真なので、右の方に白っぽく見えるのは、ガラスに映った
私です(^_^;)。

前回高野山の時は、宿坊に泊まったのが私たちだけだったので、お給仕の和尚さんたちも
交えて楽しく語らったのですが、今回は食堂に他の人たちも多かったので、食事後適宜解散。

二日目は6:15にロビー集合、6時半からのお勤めに参加すべく、根本中堂に向かいました。
今年は暖かくて、早朝でしたが思ったより楽でした。強制しませんでしたが全員参加!!でした。

  

行く時は暗かったのですが、お勤めを終えると明るくなっていました。
根本中堂は平成28年度からの改修工事の準備中で内部に足場が組んでありました。

延暦寺会館に戻って朝食を済ませたあとは、三々五々東塔の参拝をしました。

  

文殊楼、比叡山の総門にあたります。 朝靄の中琵琶湖がきれいです。

  

阿弥陀堂                     この通り落ち葉が掃き清められています。

    

阿弥陀堂の隣にある東塔          戒壇院

私は国宝殿に行って見学しましたが、誰も来なかったみたい。
集合時間を気にしつつ国宝殿を見て回り、急いでバスへ。

長浜黒壁スクエアに向かいます。途中少しだけ渋滞しました。

  

黒壁スクエアでは自由行動で食事も各自です。
最初に長浜別院大通寺に行きましたが、大きいお寺でした。
一人だったら勝手気ままにゆっくり見て回るのですが・・・でも最後には二人になって
しまいました。和風の傘をいくつかの店で見つけ、雨も降りそうだから買おうかな・・
と思いつつ、ま、荷物になるしやめておこう、というわけで買ったのはお土産の食べ物だけ。

8時頃帰着の筈が、5時半には帰ってきてしまいました。平均年齢70歳、80.81.82歳の人も
参加してくれましたが、坂も階段もみんな歩き通しました。「みんなの後をついていったら
歩けちゃったよ」と嬉しい感想。

比叡山に行ったと言っても、実際は根本中堂辺りを見てお終いというケースが多いそうで
なかなかここまでじっくり見学することはないそうです。秘在寺の参拝旅行は「じっくり見学」を
モットーにしていますが、賛同して下さり企画した者としてホッとしました。
翌日も、湖東三山とか・・・と思ったのですが、比叡山をじっくり見たので、翌日もお寺参りでは
おなかいっぱいという感じだったかも知れません。名鉄観光さんで立ててくれたこの企画で
よかったのかも、と思いました。
参加者は檀家さんだけではないのですが、秘在寺の参拝旅行はとにかく雰囲気がよいので
助かります。
来年は西国三十三観音札所のうち、2〜3ケ寺をピックアップして、コースを組んでみようかと
考えています。奈良方面で、壺阪寺・岡寺・長谷寺、天橋立・成相寺・松尾寺、姫路城と円教寺
ととりあえず候補は3つ。