平成19年4月11日


結願の谷汲山華厳寺は三十三のうち、唯一岐阜県にあります。
お花見ツァーで「根尾の薄墨桜と華厳寺の桜」という企画があったので、
申し込みました。

父と旅行をするようになるまで、ツァーの経験はほとんどありません。
ツァーのチラシなど見向きもしなかったのですが、最近はこうして見るようになりました。
さて、集合時間に駅前に着くと、待ってる人がたくさんいます。各社同じような計画なので
同時にバス4台が並び、「私の乗るのは一体どのバスかしら?」状態でした。


宇野千代さんで有名な薄墨桜、もう盛りは過ぎています。



もともと地味な色で、花も小さめなので、着いたときに一瞬「どれが?」 (^^)ゞ。

でも人は多いし、店もたくさん出て大にぎわい。こうしている間にもバスが次から次へと来ます。
お花見の経験のない私には、見る物すべて珍しい感じ。でも酒盛りはさすがに見られませんでした。
ここはそういうお花見の場所ではないのでしょうから当然でしょうけど。
郵便局が出張していて、桜の記念切手を売ってました。

回りにソメイヨシノが植えてありますが、花自体はそっちの方が派手なので、私には薄墨桜が
かわいそうな感じです。

さて三十三番札所、満願のお寺華厳寺です。

    

少し散り始めていましたが、参道の桜がそれは見事でした。花吹雪の舞う中を華厳寺に向かって
歩きます。右の写真「精進落としの鯉」に触り、本堂でお経をあげました。
途中で、団体さんの大きな読経が始まり、私はしばし中断。若い和尚さんが率いる、参拝団です。
この方たちは、延命十句観音経・般若心経の他に観音経までお唱えして御詠歌も・・・、ていねいで
した。真言宗の方たちでしょうね。

本堂に参拝したときに「戒壇巡り百円」という表示に気が付いたので、私一人入ってみることに
しました。階段を下りていくと真っ暗、本当に真っ暗です。何もわからずに入ったのですが、
この回廊を一巡すると本尊様と結縁ができ、極楽往生が約束されるそうです。
しかし、全く光が見えない中、壁を手で探りながら歩きましたが、恐かったです。最後に
明かりが見えたときはホッとしました。