秘在寺では「生き生きとした雰囲気の寺にしたい」という考えのもとに、いろいろなことに取り組んできました。子ども会もその一つで、始めたのは昭和60年(1985年)2月でした。今の時代には坐禅会をうたったのでは集まるまい、また始めるからには何とかして定着させたいとの和尚の願いのもと、事前にお母さん方に説明会を催し、活動の中に朝粥を食べることとレクリェーションを入れることにしました。
さて第一回の日、朝食の用意をして待っていましたが、果たして何人来てくれるかとても不安でした。(当初から事前に通知を出すだけで、出欠は取っていません。)そこへ寒い中を子どもたちが頬を真っ赤にして三々五々集まってきました。その時の気持ちは未だに忘れられません。本当に有り難かったです。
その頃は土曜が休みではなかったので日曜に実施し、保育園の子も兄姉がいれば参加可能としたので、人数は多いし、泣く子は出る、トイレはぐちゃぐちゃなど、舞台裏はてんやわんやでした。自分の子どもも末子が2才で、おぶいながら給仕したこともありました。
和尚と私だけでは目が届かないことと、より多くの人に触れあう機会をと、最初は大学生男女二人に毎回来て貰いました。子どもたちもよくなついて、彼らも一年間ずっと通ってくれました。
最初の頃来てくれた子たちは、もう30才頃でしょうか。折に触れて撮った写真をアルバムに入れてありますので、将来ふるさとを離れても、寺に寄ってくれた時、一緒に写真を見て、おしゃべりできたら楽しいだろうと思っています。
「しゅくざ」と読み、朝食のことです。一応修行道場の習慣にのっとって、お粥・みそ汁・漬け物・梅干しを出します。
持鉢(じはつ)代わりにお椀と蓋を使っています。
ちなみに今まで作ったお粥を書いておきます。どうせなら一年12ヶ月中身を変えて作ってみようと思い、あれこれやってみましたが、20年近く経った現在は、最初の元気も少々薄れて、マンネリ化(^_^;)
さつまいも | コーン | 茶粥 | 青菜 |
お茶づけ海苔 | キビ | 筍 | 里芋 |
五目粥 | 梅 | グリンピース | 五穀 |
他に二度と日の目を見ることの無かった幻の粥もいくつかあるので、ご紹介
しましょう。一生懸命考えたのですが、ハズレでしたね。
一つは「牛乳粥」です。12月の子ども会の時、成道会(じょうどうえ)をするのですが、その時に作りました。お釈迦様がお悟りを開いた日を記念して行うのが成道会ですが、スジャータの供養した乳粥にちなんで、作ったのです。一口二口はまあいけるのですが、しつこいと言うか、あまり食べられませんね。もっと味付けに工夫すれば良かったのでしょうが、食べ残したお粥をみてため息をつきました。
二つ目が小豆粥です。臨済寺での行事の前夜は小豆粥が出ると和尚に言われたので、ふと思いついて作ってみたのですが、これもハズレ。「小豆粥だよ」と言った時、子どもたちは一瞬「わっ」と喜びの声を上げたのですが、やっぱり不評でした。
コーン粥は冷凍コーンを入れるだけで、一番楽ですが、色がきれいなこともあって、人気があります。5月お茶摘みの時期には、茶粥を作り、筍が出れば筍の入った粥を作ります。1月は七草粥までは作れないので、畑の青菜を採ってきて、細かく刻んで入れた「一草粥」です。
その他、炊き込みわかめや、ひじきを入れたり、いろいろやってみましたねえ。
15年4月 | 花まつり |
5月 | ピエロになろう |
6月 | お茶会 |
7月 | お地蔵様のまつり |
8月 | 宿泊座禅会 |
9月 | サイエンスショー |
10月 | そらの道まつり準備 |
11月 | そらの道まつり |
12月 | お話しでてこい&作ってみよう |
16年1月 | どんど焼き |
2月 | お話しをきこう&遊んでみよう |
3月 | お出かけしましょ |
秘在寺の花御堂は、御詠歌泉会の皆さんに作っていただきます。生の花をふんだんに使った見事なお堂です。
レクリェーションリーダーとして活躍の「えっちゃん」にきていただき、ピエロの扮装を楽しみました。
台所にいた私は駆け込んできた子に「おばさん、僕が誰だかわかる?」と言われ、一瞬絶句・・・声から判断してやっと「わかった」と言えたほど見事な変身ぶりでした。他の子どもたちも、顔にペインティングして貰ったり大喜びでした。
裏千家淡交会静岡青年部の皆様、ご協力本当にありがとうございました。。
ボーイスカウト清水13団の皆さんと合同で行いました。
しかし二日間とも雨・雨・雨。予定していたことができないし、何もかもシートを張った軒下でやることになり、みんなすっかり濡れてしまいました。それでもボーイスカウトの世話役の方や高学年のみなさんはさすがの野外活動経験者、大いに助けられました。
開会式
般若心経を読み、「誓いの言葉」を読み上げます。
そしてボーイスカウトと秘在寺子ども会から代表が出て挨拶し「二日間よろしくお願いします」
恒例の流しそうめんですが、これもシートの下。
流しそうめんは子どもたちには人気ですが、準備はなかなか大変です。裏山から竹を切り出してきて、二つに割り節を抜いて、樋を作り組み立てます。残りの竹で、子どもたちは箸とお椀を作ります。
本当は川遊びをして、スイカ割りもその時にやるつもりでしたけど・・・。
翌週はカンカン晴れ、1週間違っていたら良かったのに。
常葉学園大学 小田切真先生と理科研究部の皆さんが
楽しい科学遊びを指導して下さいました。
子ども会では模擬店を出してお菓子を売りました。この日も雨(;_;)
なんと朝から雪が降り始めました。年に1.2回雪の降ることはありましたが、最近は少なく、こんなに積もったのは久しぶり、しかも昼の雪は珍しいです。薬師庵もきれいに雪化粧しました。
1月は毎年どんど焼きです。習字の練習紙やお飾り、達磨などを燃やして、焼き芋をします。準備はしたものの、思いがけぬ雪に、うまく燃えるかな・・・とちょっと心配。
いつもどおり8時に集合して、読経の後、粥座を済ませました。その頃から雪が降り出しました。子どもたちはもうじっとしていません。外へ飛び出しました。いつもなら、この後坐禅をしますが、子どもたちの上着からはしずくが垂れ、足は濡れています。これでは本堂は・・・、というわけで、坐禅は中止して、薬師庵前に移動しどんど焼きを始めました。
さあ、男の子も女の子も雪だるま作りです。できあがった頃にはお芋も焼けて、雪も雨に変わりました。
以降は秘在寺のホームページにてご覧下さい。
子どもの数が減ったので10人に満たない参加者の時もありますが、
ずっと続けております。