まつの会

第17回 研修会・総会

 平成16年6月17〜18日  大本山妙心寺
 研修会 
   講演
        妙心寺派宗務総長  細川景一師   「これからの宗門」
        戴金師          江里佐代子氏  「仏荘厳『戴金』に導かれ生かされている私」
        エッセイスト       熊谷栄三郎氏  「生老病死と在家の私」
        花園禅塾塾頭      柳楽一学師    「揺れつつ生きる」
  布薩会  霊雲院 則竹秀南老師

布薩会の後、遠諱を記念して新築された「雲臥軒」にて粥座。

  三門懺法(さんもんせんぽう)

 今回の研修会は、この三門懺法にあわせて日程を組んだそうだ。役員さんの計らいに感謝である。妙心寺の山門は慶長四年建立だそうで400余年も経った建物である。赤いので妙心寺山内でもひときわ目立つ。
 この2階に祀られている観音菩薩の前で行う懺悔の法要のことを三門懺法というのだそうだ。30人ほどの和尚さま方がダラニ(聖句)と観世音菩薩の御名を一心にお唱えになる。住職に写真を撮ってきて欲しいと言われたが、さすがにカメラを出すのはばかられた。


まつの会

 まつの会は、本山主催の寺庭婦人対象仏教通信講座卒業生の会。
年に一度の研修会を開くが、すべての面で自主的な活動である。全国の会員と出会える研修会は
厳しくも楽しい2日間(^_^)。

まつの会に参加して(役員生活)

今回は第17回だが、私は第12回からの参加である。住職の仕事の関係で、平日に泊まりで出かけることができず、入会したものの、ただ会費を納めるだけの会員だった。地域ごとに役員を出すシステムで、ついに私に回ってきたので、12回から参加したのである。

 今でも忘れられない強烈な印象、それは最初に役員会に出席した時だったo(>_<)o。「私は場違いな所に来たのではないか、役員なんぞ受けるんじゃなかった」と即座に帰りたくなった(;_;)。当時、御詠歌も始めたばかりで、本山へも来たことがなかったのに、役員の方々はいとも平気な顔で、偉い和尚様方のお名前を口になさるし、他の方たちもテキパキと仕事をこなしているように見受けられる。

 なるべく家にいて出来る仕事をと会報係を受けた。会報係の仕事は?と訊くと、原稿集めから印刷、会員への発送まで全部やると言われた。えー?、どうしよう、どうしよう・・・。

 とにかく会長さんを頼りにするしかないので、迷惑ながらも訊きまくった。私が出た最初の研修会は会場が天龍寺だった。老師様に原稿をいただくよう、会長さんから既にお願いしてあるとのこと。ところが老師様の法話の後、会長から「今の法話を原稿にして欲しいと老師様がおっしゃられた」との連絡。それでもさすが会長、ちゃんと録音して下さったそうで、テープをいただいたが、大きな宿題を持って帰宅したのだった。

 テープを聴いては文章をまとめ、なんとかできあがったので、天龍寺に送りチェックしていただくことにした。こんなことでも、お手紙はどう書いたらよいかわからず、本当に良い勉強になった。

2期4年間会報係をやったので、天龍寺派の平田精耕管長、妙心寺派の松山寛恵管長、方広寺派の大井際断管長、霊雲院の則竹秀南老師、花園大学の西村惠信学長他大勢の講師様に原稿をいただき、直筆の添え文もいただいた。田舎の小寺の寺庭が、こんなことに・・・想像もしなかった。

役員生活は苦労もあったが、大きな達成感を持って2期4年で終えた。役員仲間はすばらしいひとばかりで、得た物ははかりしれない。その後のいろいろな場に、彼女たちの仕事のやり方はおおいに参考になった。