まつの会総会・研修会      平成28年6/2〜3  奈良

仏教通信講座OG会まつの会の研修会でした。今回は会場が室生寺、そして講師に西山厚先生を
お迎えするとのことだったので、忙しい最中でしたが、参加してきました。この二日間の軌跡を簡単に・・・。

6:41のひかりに乗り、京都経由JRで奈良着、集合時間の1時間前に着いたのですが、間に合わせるには
これしかないので、奈良で1時間どこか見ていようかと、駅の外に出た途端、役員さんとばったり会ったので、
おしゃべりしながら待つことにしました。

  

奈良駅。以前父と来たはずですが、こんなだったかしら?

駅から貸し切りバスで室生寺へ。門前の山菜料理屋で昼食 (^。^)v、太鼓橋を渡って室生寺に行き、
管長猊下御法話拝聴。妙心寺派では管長様となるとそれなりのご高齢ですが、プロフィールを見て
計算すると私よ りお若い(^_^)。御自坊は福島だそうで、最後に震災にからめたお話をなさいましたが、
胸に響きました。

  

  

その後山内を2班に分かれて案内していただきましたが、実に詳しく説明していただき、まつの会の
研修ならでは・・・でした。

  

台風でひどく傷ついたのは18年も前のことだそうです。つい最近のような気がしますが。

宿所のホテルに着いてから、夕食前に興福寺へ。

   

夕食後の班別話し合いでは同じ班のメンバーがあまりにもすばらしい人たちで、今回無理して参加した
甲斐があったというものです。まだまだお話を聞きたい人ばかりでした。どのグループの話し合いも盛り
上がっていましたね。

翌朝は6時半にホテルを出て、春日大社へ。

  

  

鹿の口から水が出ています。

朝食後はお待ちかねの西山先生の講義ですが、以前eテレでお話を聞いて「この講師なら是非」と思った、
その期待以上に感動的なお話でした。「仏教は女性を どう見たか?」という話はよくあるが「女性は仏教を
どう見たか」という視点はない、ソフトな語り口で、仏像や絵巻物の説明を通して「女性が支えてきた仏 教」
のお話をして下さいました。お釈迦様は生後すぐに母親を亡くした、仏教はそこから生まれたのではないか、
仏教は悲しみ苦しむ人のためにある、仏像は元気いっぱい幸せいっぱいの人が作ることはない、仏像の向
こうには深い悲しみ、切なる願いがある・・・など。私の亡義母も観音様を建てるのを生涯の望みとして、悲母
観音を建立しました。満州で我が子2人を亡くし、大勢の人の死を間近に見たからですが、西山先生のお話を
聞いて、改めて母の気持ちに思いを馳せま した。

講義開始前のハプニングを紹介しましょう。仏像や絵巻物がお話の中心になるので、当然プロジェクターを
使います。先生がパソコンと接続するものの、一向に認識しません。私はプロジェクターを使ってプレゼンなど
やったことがないので、お呼びもかかりませんでしたが、訊かれてもわかりません。

先生は過去に何十回となくこのパソコンでプロジェクターを使っていますが、過去に1回だけ今回のようなことが
あったそうです。で、ダメそうなので、これらの資料を使わずに講義をしようか・・・とおっしゃり、「では、まつの会
総会を先にやったらどうでしょう?」と事務局が言った途端、画面が写りました\(^o^)/。
プロジェクターはレンタルした物だそうで、ホテルの方の手にも負えず、業者に連絡したらしいのですが、どこやらを
ちょこっといじっただけでOK。私もそろそろプロジェクターを使う練習をせねば、と思いました。
写ったところで思わず拍手。しかし、実際に見てみると、これは画像無しの講義はあり得ない・・・という内容。
先生もああは言ったものの、内心さぞお困りだったことでしょう。


研修会の後総会があり、昼食後解散、それからは単独行で、まずは西大寺まで近鉄で行き、徒歩で秋篠寺へ。
なんと言っても目的は伎芸天のお参りです。芸能を司る伎芸天ですから琴の上達をお願いして・・・

  

↑秋篠寺です。

それから炎天下を歩いて平城京跡へ。暑くて汗だくだく。

  


第一次大極殿                  中央遙か向こうに見えるのが朱雀門

  

平日で来場者が多くないせいか、ボランティアガイドの女性が私一人にいろいろ説明して
くれました。

  

木を植えてあるのは・・・説明してくれたけど何だったっけ?

東院庭園も見たかったけれど、とにかく歩きではとてもとても。

それから,法華寺へ。お庭がきれい、本堂では尼僧様が読経中。

  

  

  

浴室(からふろ)                 華楽園

すぐ近くの海龍王寺も拝観して(既に 4時半近く、受付でそう言われました。ゆっくり拝観する時間がない
のは覚悟の上)、また歩いて不退寺へ。もう5時近いので拝観はあきらめて門で写真を撮っ て奈良駅へ。

  


海龍王寺本堂には「いとうせいこう」など(あとは忘れました)テレビでよく見かける人たちの供養したお酒が
幾つもあがっていました。なにか行事があったのでしょう。そして熱烈な信者さんがいるのでしょうか。

ああ疲れた。もっとよく調べて,友だちのアドバイスのように自転車で回ればよかったかも。しかし、お寺を拝観して
もついつい同業者の視点で見てしまいます。「管理は大変だろうなあ」とか、観光寺は観光寺なりの苦労もあるだろうとか(^_^;)