三日目


予定では柳生へ行くつもりでしたが、今日は雨降りです。宿の人のアドバイスを受けて
近場を回ることにしました。柳生はまた出直していつか訪れることにして・・・。

荷物は預かってくださるとおっしゃるし、傘も貸して下さり本当に助かりました。
(もちろん傘は持っていきましたが、とりあえずぬらすこともないからとのこと)

まずは歩いて垂仁天皇陵に向かいました。


周りの道からではこのようにごく一部しか写りません。
まだ雨はさほどひどくはないので、そのまま歩いて唐招提寺に向かいました。
開門間もないのと、雨のせいか、人はほとんどいません。
しかし肝心の金堂は修復工事のため全く見られません。残念。
建物の中で、金堂の建築についてのビデオを上映していたので、坐ってずっと見ていました。

金堂以外はゆっくりと全て見て回りました。出会った人は数人。
比叡山や鞍馬と違って静かな唐招提寺でした。

すると掃除をしていた方が「瓊花(けいか)が咲いて
いますからどうぞ」と教えて下さいました。
鑑真和上の故郷、揚州市の花だそうです。
ガクアジサイに似た白い花でした。


今回の旅では比叡山で芍薬や様々な桜を見ることができ、唐招提寺ではこの珍しい花を
見ることができました。ツツジも咲いていました。桜や紅葉の季節ではなかったけれど
あちこちできれいな花を見られて嬉しかったです。

またまた歩いて薬師寺に向かいました。

 

薬師寺の中もゆっくり見て回りましたが、最後に玄奘三蔵院伽藍を見る頃には
雨が本降りになってしまいました。
「どうする?」と父に訊くと「帰ろう」と言うので、静岡へ帰ることにしました。
昨日も一昨日もあれだけ歩き、今日も午前中ずっと歩いていたのです。
それでも今日は荷物を預かって貰ったので楽でした。

西の京駅から電車に乗り、尼ヶ辻でいったん降りて、私だけ荷物を取りにホテルに
戻りました。傘を返してお別れし、尼ヶ辻→大和西大寺→京都→静岡と電車を乗り継いで
帰りました。帰りの電車はそれほど混んでおらず、新幹線も坐れました。
あとで聞いたら、疲れが取れるのに3日ほどかかったと父が言ってました。
強行軍でしたね。