四国八十八カ所お遍路の旅 その1のA


4日分を一つのページにしようと思いましたが無理でした(^_^;)

13番札所 大栗山大日寺

  

焼山寺の写真を撮りおわったところで第一カメラの電池切れ、また画像が悪くなります。
大日寺という名前は88ケ寺の中に3つあり、3つとも今回の中に含まれます。
ここは広い道路に面していたのが印象的でした。
右の写真は幸せ観音で、両手を合わせた形の中に観音様がいらっしゃいます。
ここの御住職は韓国からお嫁に来た方で韓国舞踊の名手だそうです。少し前テレビで
この御住職のことを見ました。寺のことはなにもやらなくていいからと結婚したけれど
御主人の御住職が亡くなられたので、苦労して得度なさって住職となられたとのこと。
この時は偶然売店に御住職がいらっしゃいました。

14番札所 盛寿山常楽寺 

 

右は流水岩の庭ですが、よく名付けたものと思います。

 アララギ(イチイ)の木で樹周8メートル、高さ10メートル。

またの所に大師地蔵が祀ってあるそうですが、写っていません(;_;)。
こんな感じだそうですが↓

http://www.henro.jp/midokoro/awa14.htm

十五番札所 薬王山国分寺


国分寺という名前の寺もいくつかあります。国毎に作られたのですから当然ではありますが・・。
八十八カ所では、阿波・土佐・伊予・讃岐それぞれに1ケ寺ずつあります。


十六番札所 光曜山観音寺

 

町中にあります。この門の写真からはちょっと想像がつきませんが・・・。

十七番札所 瑠璃山井戸寺




十八番札所 母養山恩山寺



十九番札所 橋池山立江寺



罪を犯した人や邪な心を持つ人がお遍路の途中で、弘法大師のお咎めを受けて、
先に進めなくなるお寺があります。「関所寺」と言い、4カ所あるそうで、この立江寺は
最初の関所寺です。
寺に伝わる「お京の黒髪」伝説は、人の欲望の恐ろしさを教えてくれる。
黒髪堂(写真左)には、肉付き鉦の緒が納められている。石見(島根県)浜田の
桜屋銀兵衛の娘お京は、夫要助の暴力に耐えかね、密通する仲だった鍛冶屋
長蔵と共に要助を殺害。讃岐の丸亀で所帯を持つものの四国遍路の旅に出た。
こうして立江寺にきて本堂で参拝していると、お京の黒髪が「鉦の緒」(普通、
神社仏閣の軒先に、参拝人は鉦の緒と言われる布縄を振り鰐口を打って礼拝す
る)に巻き上げられてしまった。其処に現れた住職に悪行の懺悔をすると、お京は
頭皮と黒髪が「鉦の緒」(かねのお)に残ったまま解放されたという。
その後、立江寺の近くに庵を結び、仏道に精進して生涯を終えたそうな。
頭皮まではがされたという黒髪が納められているのだけど、これがガラス越しに見えるのだが、
なんとも生々しい感じで・・・正直なところ、ちょっとキモい。

二十番札所 霊鷲山鶴林寺

立江寺を出たのが4時過ぎ、今日のうちに鶴林寺にお参りしなくてはと、運転手さんは
山道をすっ飛ばしてくれました。上り口から山頂までの表参道は4.3kmあり、道幅も
狭く、岩がごろごろしている道で焼山寺以上の難所と言われているそうです。それが
タクシーなら門前まで10分ほどで着いてしまいます。

 到着したのは16:50、閉門ぎりぎりでした。

 

仁王様の前には鶴がいます。本堂の前にも二羽いるそうですが ↓
http://www.88shikokuhenro.jp/tokushima/20kakurinji/index.html

私の撮った写真には写っていませんでした。
標高570mの山の上にあるとのことですが、なんせ真っ暗で回りは見えず
先を急ぎました。ちょっと残念でした。

泊まったのは遍路宿、これは翌朝の撮影です。着いたときにはもう真っ暗でした。



民宿と言っても、旅館と同じようなサービスです。歩き遍路の途中で、急きょ
泊めてもらった人などの感謝の手紙がたくさん貼ってありました。

今日は最初に太龍寺へ行きますが、一番のロープウェイに乗る予定だからと
7時前に出発しました。この写真を撮ったのは6:54です。
少し走ると辺りは一面の霧の海。

二十一番札所 舎心山太龍寺

 

ロープウェイは貸し切り状態、下の方は霧ですが、そのうちに
太陽が昇ってきました。最高の眺めです。

 

ガラス越しなのと、カメラの露出オーバーのせいもあって、きれいに撮れていません。

 もうじき山頂駅です。

幸い無風状態でよかったです。高所が苦手の私はこれで強風で揺れでもしたら
生きた心地がしなかったでしょう。ちなみに定員100名という大きなロープウェイでした。

太龍寺は7/20の台風6号で甚大な被害を受けたそうです。大きな杉の木が本堂に
倒れてきて屋根を突き破ってしまったとのこと。従って本堂にはお参りできず
仮本堂でお参りするようにとのことでした。

仮本堂へ行ってみましたが、仮本堂と言うより遙拝所という感じです。

 

境内は広くきれいであり、ロープウェイ乗り場ではお茶をサービスしてくれ
土産物売り場はなかなか充実しています。
ゆっくり散策しましたが、他に人はほとんどおらず、静かでした。

 

世間を賑わしている大王製紙の初代社長の石段を寄付したという碑。

  

右の写真ですが、この木の幹にB5くらいの大きさで、額縁のように枠がくっついて
います。??と思いましたが、そこから見ると向かいの山に遠く鶴林寺が見えるのです。
遠すぎて鶴林寺は上の写真には写っていませんし、その額縁もうまく撮れませんでした。



ロープウェイの麓駅にあった椅子ですが、いかにも大理石のように見えます。
ところがこれがビニール、ついつい触ってしまいました。筒型部分の縫い目?が
なければ触るまでわからなかったでしょう。

帰ってから父に「ロープウェイに乗ったでしょ?」と訊いても反応無し。
再度父の記録を見たら、父はロープウェイでなく車で上ったのですね。

二十二番札所 白水山平等寺

  

門をくぐって本堂を見上げると、目の前に階段!!「厄除け年の石段」だそうですが
足の弱いメンバーにとっては「また、階段 (-_-)」という感じです

 

これは足の不自由な人を乗せてきた箱車だそうです。
医者に見放された足の不自由な人が巡礼を始め、この寺で霊験を授かったため
不要となり奉納された物だそうです。最初の宿安楽寺でも水谷夫妻の奇跡の話を
聞きましたが、こうしてみると本当なのでしょうね。

二十三番札所 医王山薬王寺

ここも見どころの多い寺でゆっくりと時を過ごしました。
今日はだんだん気温が上がり、とても11月末とは思えない陽気でした。

  

また、階段です(-_-)。階段の端に一円玉がずっと置いてあります。
この厄坂はお賽銭をあげながらお参りすると、身に降りかかる厄難が落ちるというそう
です。

  

今までにも何回かこの切り絵を見ましたが、どなたかが奉納したのでしょう。
わかりますか?中の白い部分がウサギです。「わかった、ウサギだ」と
メンバーの一人が言ったのですが、それまで私も気がつきませんでした。
赤い部分にばかり気を取られていたのです。
右は肺大師、ラジウムを含んだ霊水で、肺病などに効くそうなので
肺がん除けに飲んできました。

  

瑜祇塔(ゆぎとう) 

柱の足元は亀です。

  

私はいの一番に「戒壇巡りしよう」と言いましたが、「はーい」と即答したのはあと1人だけ。
それでも結局全員が行くことになりました。あとの人は「戒壇巡り」の経験がなくて
何のことかわからなかったのです。私は仏教婦人会の旅行で長野の元善光寺で
戒壇巡りをしたのですが、あそこは本当に真っ暗でさすがに恐かったです。
ここもそうだと思って、皆に「決して壁から手を離さないように」と言ったので、
幼稚園児のようにそれぞれ前の人のバッグの紐などをしっかりつかんで階段を
降りました。ところがここはけっこう明るくて拍子抜け。
中は資料館になっており、屋外にうち捨てられた死体が朽ちていく経過を九段階に分けて
描いた仏教絵画(九相図)がありました。その他大日如来などの五智如来像もありました。

外に出ると眼下には日和佐湾が広がりすばらしい眺めです。
ここはアカウミガメの産卵地として有名だそうで、NHKの朝の連続ドラマ「ウェルかめ」の
舞台でした。ヒロインの実家は遍路宿でしたね。