遠江三十三観音巡拝   平成20年3月29日


今年は桜の開花が早いとの予報、今回のお参りはお花見も楽しみです。
心配していた天気も晴れ!!今回は11ケ寺を訪れるので出発は6時半、
早朝はさすがにきりりと冷えましたが、どのお寺もきれいな花が出迎えてくれました。
まさに「遍路道行く先々の花に酔い」でした。

観音寺(金谷)→観音寺(日坂)→光善寺(日坂)→長福寺(掛川)→慈眼寺(菊川)→
観音寺(掛川)→慈明寺→浄円寺→真昌寺→天養院→新福寺

今日お参りするお寺の中に観音寺が3軒あります。一日で11ケ寺も回るので、どこがどこやら
φ(.. )m メモメモ

@ 二十四番札所 岩崎山観音寺   本尊 十一面観音  

 

すぐ裏を第二東名が通っています。建物周辺がきれいに整備されていました。

  

↑ 西国三十三観音を刻んだ石塔       
無住なので扉は開いていませんでしたが、お賽銭を入れるところからカメラを差し込んで
内部を写してみました。厨子なども全て新しい物でした。

A 二十三番札所 無間山 観音堂・龍谷山 常現寺内観音寺   本尊 十一面千手観音

参道にはさまざまな種類の水仙がきれいに咲いていました。

 

 

お堂の中には西国三十三観音の絵がずらりと並んでいます。
札所のお寺には西国三十三観音の石塔や石仏のあるところが多いのですが
お参りに行きたくても行けなかった人々のために作られたのでしょう。

 

あちこちに水仙がたくさん咲いていました。足元を見るとつくしが。

 

B 二十一番札所 宝聚山 相伝寺内光善寺       本尊 聖観音

寺の付近は日坂宿の雰囲気がそのまま残されていて、のどかな春の日差しの中
タイムスリップした感じでした。

 

本堂に入らせていただき、ご住職にお話ししていただきました。
光善寺は元もと天台宗だったそうですが、ここ相伝寺は浄土宗のお寺です。
駿河三十三観音の札所でも浄土宗のお寺はありません。
遠江の中でも浄土宗はここだけだそうです。

 

光善寺のご本尊、聖観音さまを見せていただきました。

その後保存されている日坂宿を見て歩きました。

  

川坂屋だそうです。こういう古い建物だけでなく、普通のお宅にも「**屋」といった
看板が掛かっています。この街道にはずらっと宿屋が並んでいたのでしょう。

 

こちらは「萬屋」  川坂屋の内部はこんな風です↑↓。

 

 

トイレもこんな感じ。道ばたのお宅のお花がきれいだったので・・。

 

秋葉山常夜灯     高札場

今日は時間に余裕があるので、ゆっくりと散策を楽しみました。

C二十二番札所 天王山 観泉寺内長福寺        本尊 千手千眼観音

 

 

庫裏を建設中でした。とにかく眺めの良いところです。
何を見ているのかな?右の写真の景色でしょう。
「茶」の文字がわかりますか?桧の木を「茶」の字になるように植えてあります。
こちらの方がわかるかな?同じようなものかな? ↓。

 

なだらかな山と送電線が印象的です。周りは見事なお茶畑。
境内やご近所の桜がきれいでした。

  

後ろは三十三観音の石仏。

D 二十七番札所 瀧生山 永宝寺内慈眼寺     本尊 十一面観音・聖観音

永宝寺は小笠郡唯一の修験道寺院。代々「瀧の谷法印」と俗称され、檀家を持たない
祈祷寺として信仰されているそうです。

  

  

皆の立っている後ろの桜が見事でした。
境内には他にもいろいろな花が咲いて
いました。

   

樹齢200年以上という海棠。右は風蘭がびっしりとついている木。花の時期になると
とてもきれいだそうです。

  

上右は赤い三椏。

 

「野猿」と呼ばれる、人力ロープウェイ。

近くに公園があるそうなので、少し早いのですが昼食にしました。

  


 

池は三つあり、下池には雨乞いの弁天堂が建てられています。
風もなく、桜は満開に近く、静かな公園でゆっくりお弁当を食べ、あたりを散策しました。

 

E 二十番札所  子安山観音寺   本尊 如意輪観音

 

無住のお寺ですが、私たちを見かけた総代さんたちが来て下さいました。
「お参りに来て下さったのだから、私たちもいつか秘在寺さんへ行きたいです」と
おっしゃり、出会いの楽しい思い出の残ったお寺となりました。

F 十九番札所 明照山 慈明寺        本尊 聖観音



G十五番札所 五台山 文殊寺内浄円寺    本尊十一面観音

 

浄円寺は文殊寺内にあります。右は文殊寺本堂。
浄円寺は新築されたばかりでした。
天井には絵が描かれています。

 

境内の椿がきれいで見とれてしまいました。

 

H 十六番札所  龍洞山 真昌寺    本尊 馬頭観音

 

本堂へ上がらせていただきました。写真はご住職様たちと一緒に。

 

ここでもきれいな椿が咲いていました。この色の水仙も珍しいです。
 

I十七番札所  日林山 天養院      本尊 聖観音

下見の時、なかなか見つからなかったと太田さんが言ってましたが、なるほど・・・です。
無住ですので閉まっていましたが、新築されたきれいなお寺でした。

  

御詠歌の額がかかっていました。

 

新築前の元の観音堂の鬼瓦          延命地蔵

 道路にはすみれとたんぽぽがたくましく咲いていました。

J 十八番札所  新福寺         本尊 十一面観音

  

 

周りはお茶畑ですが、工業団地でもあるそうで、工場の間を通って帰りました。

今朝は早めの出発だったので、11ケ寺もお参りしたわりには、早く帰宅できました。
遠江三十三観音巡拝の旅はこれで3回を終え、残りは1回です。
そろそろ畑も忙しくなるので、最後の1回は今年の冬に実施予定です。
みなさん、お疲れ様。