四国八十八カ所お遍路の旅 その1の@  平成23.11.28〜12.1

四国へ行きたいという希望が前から出ていましたが、なかなか踏み切れませんでした。
当時、要介護状態である父のことが気になっていたのです。それでも3回に分けて行くとして
3年がかり、年齢のことを考えるとそろそろ行っておかなくては・・・と思っていたら、御墓参りの
時に章子さんに会い、「どうだね、そろそろ行こうよ」と言われました。「じゃあ・・・」と、いつもの
ように名鉄観光の太田さんに手配を頼みました。ジャンボタクシー利用なので、人数はきっちり
8人にしたかったのですが、これもうまい具合にちょうど集まりました。そして3月下旬に行く予定で
2月始めには指定席も取って貰い、皆で集まってお遍路グッズを注文し、準備万端と思ったところで
3月11日に東日本大震災発生、そして2月には私の父が生活全体に介助の必要な状態になって
しまいました。西に行くのだから・・・と思っても、震災直後の混乱状態にわざわざ行くこともあるまい
と、半年延期することにし、そらの道まつりも終わった11月下旬に再度手配してもらいました。

お経は

開経偈・般若心経・御詠歌・ご本尊真言・光明真言・御宝号・回向文を唱えることにしました。
各札所で、本堂と大師堂それぞれでこれだけのお経をあげます。

そしていよいよ出発!

1日目(11/28)

静岡(6:42)
    ↓ひかり493号
岡山(9:21)
   (9:54)
    ↓マリンライナー19号
坂出(10:35) 

8人ですが、キャリーバッグを持ったり足の具合でエスカレーターを使う人と、私のように荷物は
ボストン、できるだけ階段使用の二手に分かれます。最初の乗り替えの岡山駅で、早速一方が
乗り替え口でなく出口へ出てしまい、しばらくはぐれてしまいました。  


マリンライナーの指定席は先頭車両、2階席もありますが、私たちは1階席なので、景色が
見えません。そこで2階通路に上って写真を撮りました。

 

 

坂出はかつては塩田が広がっていましたが、塩田の廃止後は工業地帯が造成されたそうで
眼下に工場が見えました。



坂出駅で琴参タクシーが待っていてくれました。
運転手さんはこの道30年のベテランドライバー。至れり尽くせりで道中安心して
過ごすことができました。しかし10時半にはもう四国に上陸ですから、早いもの、これも本四
架橋のおかげで、ずいぶん便利になりました。

高松自動車道を通って一番札所霊山時へ向かいます。
途中津田の松原SAでうどんの昼食。



一番札所 竺和山霊山寺

写真はいろいろ撮ってきましたが、遍路関連の本もサイトもたくさんあるので、特に
珍しい物を除き、各札所で撮った集合写真のみ載せるようにします。



この写真は12:21分撮影となっています。朝静岡を出てこの時間に遍路開始ですから
繰り返しますが、本当に早いものです。
札所に着くと、まずは運転手さんにシャッターを押してもらいます。どの写真もみんな笑顔なのは
運転手さんが「私は」と言ったら皆さんは「かわいい」と言ってくださいねと笑わせるので
いつもこんな楽しい表情になるのです。

二番札所 日照山極楽寺



三番札所 亀光山金泉寺

黄金井地蔵の前の井戸を覗いて、顔が映れば長寿のおかげを受けると言われているそう
なので、当然皆覗いてみて・・・ホッ(^_^)

  二番札所と門の造りがそっくり

四番札所 黒厳山大日寺

 

 似たような門が続きます。いつだったかテレビで真鍋俊照師を拝見したのですが
このお寺の御住職です。

五番札所 無尽山地蔵寺
 


七番札所 光明山十楽寺

 

第一夜は六番札所の安楽寺宿坊に泊まります。そのため安楽寺は飛ばして
十楽寺へ向かいました。ここから写真の状態が悪いのはカメラのせい。
第一カメラは私が以前から使っていた物で、もう充電電池の寿命がきたのか
充電してもすぐに切れてしまいます。第二カメラは息子のお古ですが、
2歳の孫にちょこっと持たせたら、あちこちいじくり回したせいで、(あとでわかったの
ですが)露出が+2になっていました。そのせいで全部白っぽく写っており、帰ってから
愕然としました(-_-)。ここで第一カメラの充電が切れたので、第二カメラを使用、一応
パソコンの画像処理ソフトで暗めにしましたが、この通りです(^_^;)。
いつも参加者にはA4用紙に記録写真をプリントして差し上げているので、次回からは
気をつけなくちゃ。

八番札所  普明山熊谷寺

 

ここも階段が多くてちょっと大変でした。

十番札所 得度山切幡寺

今日のうちにここまでお参りしておこうと、運転手さんが道を急いでくれました。
約800メートル、333段の石段があるそうですが、ジャンボとは言えタクシーのありがたさ、
階段を上らずにすみました。70歳台が5人、膝の悪い人もいるので、やはり階段は負担です。

 

御詠歌をやっている私にとって、御詠歌関係の碑は気になります。

 

もう薄暗くなってきてしまい、大塔にもお参りせずに戻りました。
さすがに門前まで車というわけにはいかず、坂を少し歩きましたが、バナナの木があったり
してちょっと札所らしくない雰囲気でした。

六番札所 温泉山安楽寺

到着したのは6時頃、もう真っ暗でした。暗い中大師堂にお参りしてから、中へ
入りましたが、最初の宿でしかも宿坊というのでちょっと緊張しました(^_^)。
夕食後法話があるのですが、その準備としていくつかの用紙に記入したあと
部屋に案内され、その後夕食となりました。宿坊と言っても食事は旅館と変わらないし
浴衣も洗面用具もついています。
さて、法話のために本堂に行きました。般若心経などお唱えしてから、いったん灯りを
全部消して真っ暗となり、新たに火打ち石で灯りが点されます。

その後、本堂奥に進み、川の流れのように作られたところへ行きました。流れの中に
島が作ってあり、自分の守り本尊(私は虚空蔵菩薩)の島に楠の枝を挿します。
(確かクス供養とおっしゃっていた記憶だけど・・・)、それから小さなプラスチックのカップに
小さなろうそくを点してそれを流れに浮かべます。とてもきれいでした。灯篭流しの室内版(^_^;)。
最後に護摩木を焚いて終了。
この法話のスタイルは最近始まったそうです。ちょっと凝りすぎ、と思わないでもないですが
(なんせ私も寺庭ですから)若い和尚さまがお二人でなさるこの法話ショー、ひたむきさは
じんじんと伝わってきます。

今は季節外れなので宿泊者も多くなく、法話に参加したのは20数人だったでしょうか。
最盛期には400人が泊まることもあるそうです。小人数の時にこの法話を体験できて
幸せでした。



翌朝改めて本堂にお参り、立派な本堂です。あちこち改修なさったようで、ご覧の通り
屋根もぴかぴかです。

九番札所 正覚山法輪寺



朝7時半、他にお参りの人はいません。きりっとした空気の中でのお参りはとても
気持ちのよいものです。11月末というのに早朝でも寒くなくて助かりました。
(誰もコートを着ていませんね)

11番札所 金剛山藤井寺

 

ここは札所の中でも数少ない臨済宗のお寺です。やはり同じ宗派だと親しみを
感じます。ここから12番焼山寺へは厳しい道が続きますが、私たちは車、それでも
1時間以上かかるので、その間四国遍路の祖と言われる「衛門三郎」のお話の
テープを聞かせてくれました。札所の中のお寺の御住職の語りだそうです。

12番札所 摩廬山焼山寺

 

駐車場から山門までは右上のようなゆるい坂道を歩きます。
ちなみにこの写真は帰るときのものです。
この坂道の途中にたくさんの石像があります。こんな動物も・・・。

 

 

  

 

 

 

 

この山の上によくこんなに広い駐車場を作ったものだと思います。有料なのも
わかります。

焼山寺を降りてまもなく杖杉庵に着きました。衛門三郎と弘法大師の像があり
ます。右は墓標としてたてられた衛門三郎の杖から芽が出て大木となったという
杉の木

 

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